試験水からの異臭がスクラバー処理後にも残る。このにおいの原因をつきとめたい。

最終更新日:2019/12/07

事例1:A社(設備メーカー)からの問い合わせ。

A社と打ち合わせを行った結果、有機物の発生が予測できたため加熱脱着装置(ATD)GC/MSを使用し調査を進めました。まず、試験水を加熱してガスを発生させ、発生したガスを捕集してGC/MS(ATD)にて分析実施します。その結果、17種類の物質が検出され、最も大きいピークはブタノールと判定されました。ブタノールは嗅覚閾値が低く、低濃度でもにおいが感じられる物質です。この為、ブタノールがにおいの原因の一つであると判断いたしました。

※嗅覚閾値とは何のにおいか分からなくても何かにおいを感知できる最小濃度のことです。




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