LCA


ライフサイクルアセスメント(LCA)とは?

2016/09/04 サービスQ&A LCA

ライフサイクルアセスメント(LCA)は、原材料の採掘、加工、製造、物流、消費、再利用、リサイクル、廃棄処理の一連の過程、いうならば製品について“ゆりかごから墓場まで”のライフサイクル全体を通じて投入されるエネルギー量や材料の使用量、排出される二酸化炭素や環境汚染物質などを算出し、環境への負荷を把握する手法です。
たとえば、冷蔵庫を例に取ると、銅鉱石や鉄鉱石、アルミニウムの原料となるボーキサイト等の採掘にはじまり、原材料となる鉱石の輸入、鉄やアルミの生産、部品製造、組み立て、商品の販売店への搬送、消費者が使用しているときのエネルギー使用、使い終わったときに販売店に引き取られリサイクルされて残りが廃棄されるまでの、全ライフサイクルがLCAの対象となります。

LCAの実施目的にはどのようなものがありますか?

2016/09/04 サービスQ&A LCA

以下に一例をあげます。

・商品やサービスが従来品よりもCO2排出量が少ないことを定量的にアピールする
・商品のCO2排出量を把握し、環境配慮型設計へのインプット情報として活用する
・環境報告書などへ商品の環境負荷の低減効果を掲載する
・カーボンフットプリントやエコリーフといった環境ラベルの取得へ活用する

LCAと環境ラベルとの関係は?

2016/09/04 サービスQ&A LCA

環境ラベルは、消費者が環境にかかる負担の少ない製品やサービスを選ぶときの目安となるツールになるものです。国際標準化機構(ISO)では、このエコラベルについて運用ルールなどを定めて3つのタイプに分類しています。このうちタイプⅢは、製品をつくるにあたって、資源の採取から材料・部品、生産、使用、リサイクル・廃棄にいたる一連の流れを通じて環境に及ぼす影響を定量的に示したもので、LCAの手法が取り入れられています。わが国では2002年に(社)産業環境管理協会が「エコリーフ」というプログラムを導入し、企業による登録や開示が行われています。